「いつも空いてる」には理由がある
新築ラッシュが続き、少子化が進み、供給過多になっているから不人気な物件ほど空きが多い…だから、空いてる部屋は良くない物件が多い。このようなイメージを持っている方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
結論を申し上げると、上記の理由の殆どが間違っています。不人気な物件は空きが多い、これは一部は合っているようにも思いますが、全てが合っているわけではありません。
ただ、そうは言っても札幌エリアだけでもスーモを見れば20万件を超える掲載もあり、世の中空き室だらけのようにも感じることは事実です。また、いつも掲載されている部屋もあり、そういった建物は不人気のレッテルをはられてしまうときもしばしば見受けられます。
満室の難しさ
例えば30室のマンションがあり、稼働率を95%(空室率5%)、平均空室期間を3ヶ月と設定します。
30室×12ヶ月×5%=18室の空室 18室÷3ヶ月=年間6部屋の入れ替え
簡便な計算だと、このように計算することが出来ます。つまり、毎年必ず数部屋の入れ替えがあるということになり、必ず空室が発生するようなシミュレーションになります。
もちろん、100%の稼働で全く退去が起きない年も稀に発生します。その場合は退去が繰延されているだけなので、翌年や翌々年に10部屋近い退去が発生するなど厳しい帳尻合わせが待ち構えています。
噂と実態は一致しない
「空室が目立つ」という声をよく耳にしますが、少なくともここ20年弱ずっと言われ続けています。説明が長くなるのでここでの詳細は割愛しますが、実態としてはそのようなことはなく、札幌市では毎年大きく変わらない稼働率を保っています。
また、古い物件や空室が多く発生している賃貸物件はグループホームや民泊に転用され、居住用以外として稼働している居室も多いので、ただ単純に少子化や人口減が原因で空室が発生しているというわけでもありません。
空いてる物件の良し悪し
前述の通り、ネガティブな理由があって空室になっている物件は意外と少ないものです。大○て○に掲載されている物件でも満室であることも多く、賃料が相場より高くても満室である物件も多々あります。そして、いつも空いているといっても同じ部屋が空いているわけではなく、退去と入居が定期的に繰り返される建物はむしろ人気のある物件といっても過言ではありません。
まとめ
「いつも空いてる物件」があるのは普通のこと 空いているから悪い物件、ではない 急ぎの引っ越しで無ければ、満室の物件もチェックしておくと○
イメージで先行しがちな賃貸物件ですが、隠れたポイントを見つけるのも楽しいので様々な物件を見比べてみましょう。
タフト不動産管理部
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